マナティー研究所について
ごあいさつ
体の大きな水生ほ乳類のマナティーは、まだ生態がよくわかっていません。だけど、浅い水の中で暮らすマナティーは人間のそばにいるため、乱獲や環境汚染で絶滅の危機に瀕しています。マナティーの保全は世界的な急務であり、生物保全の象徴的存在になっています。けれども、マナティーの知名度は低くて、その問題は無視され続けています。
私たちはマナティーの生態を知るための研究を発展させて、多くの人に彼らのことを知ってもらうことを目指しています。また、マナティーの調査をつづける中で、自然のすばらしさを知り、失われていく森や生物、年々異常になる気候など、環境問題を目の前のこととして認識できました。そのため、これまでの知識や経験を生かして、知ること,考えること,伝えること,行動することにつながる環境教育プログラムを開発,実践していくことを目指しています。
マナティーってどんな動物?
体長3メートル以上の大きな水生ほ乳類です。海牛類(かいぎゅうるい)に分類されて、マナティー科とジュゴン科に分かれます。植物を食べる草食性で、水深3メートル程の浅い所にくらしています。
海牛目マナティー科3種
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ウェストインディアンマナティー(Trichechus manatus)
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フロリダマナティー(T. manatus latirostris)
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アンティリアンマナティー(T. manatus manatus)
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アフリカマナティー(T. senegalensis)
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アマゾンマナティー(T. inunguis)
活動内容
事業報告はこちらからご参照ください
マナティー研究所のロゴ

アマゾンマナティーを家紋風にしたものです。マナティー研究所は略してJAMES(Japan Manatee Education and Study lab)なので、ロゴの彼もJAMESとして親しんでいます。
マナティーの特徴である、1)胸びれには肘がある、2)尾びれがしゃもじ型、3)愛らしい姿、そしてアマゾンマナティーの特徴である1)黒い色の体、2)お腹の白い斑紋、3)胸びれには爪がない、を表しています。
研究所のメンバー
菊池 夢美
代表理事
2007年からアマゾンマナティーの研究を開始,2019年からアフリカマナティー保全プロジェクトを実施中.2014年より京都大学・野生動物研究センター研究員.

田中 将太
理事
2016年から2年間,青年海外協力隊の環境教育隊員としてイキトスへ滞在.環境教育を拡める活動をイキトスの大学生とともに実施.
冨田 明広
理事
2004年から横浜市公立小学校教員として勤務.
2016年度JICA横浜の教師海外研修(ブラジル)に参加.
坪井 亜里沙
監事
2016年ブラジルのマナウスに微生物の研究で一年間留学.2018年に理学修士号を取得,アグリ系ベンチャーへ就職.2020年4月から当団体の監事へ就任.