田中研究員のレポート③(ペルー)

新たな提案「大学生への環境教育講座」をスタート

報告者:田中将太


第2回では「現地の生活に馴れ親しむ・現状を知る」ことをご紹介しました.

今回は,その後の「活動の提案をする・自身の活動をする」を紹介します.

このレポートで、青年海外協力隊の隊員が働いている,場所,人達,活動内容を知ってもらうきっかけになれば嬉しいです.


すこし長くなってしまいそうなので、「活動の提案をする・自身の活動をする」は前編・後篇にわけます!


前回ご紹介したとおり、赴任直後の3ヶ月間は,現地でのギャップに悩みつつ、異文化を知り・受け入れる事の大切さを学んだ期間でした。


しかし,与えられる仕事をこなしているだけでは、僕がイキトスにいった意味がありません.少しずつ活動の提案を行なっていきました.


赴任当初は,協力者のジョリーに『インタラクティブかつ自身で考える、正解の無い環境教育』を進めてもらうため,僕が日本で学んできたことを伝えたいと思っていました.


しかし,大学の教員として10年近く教鞭をとってきた彼女には,環境教育の型ができあがっています.それが良い悪いということではなく,全く新しい環境教育を伝えて,それを受け入れて実施してもらうのは少し難しい状況でした.


また,ペルーの環境教育は「リサイクル作品」を作ることが主流で,ジョリーもそのように活動していました.


ペットボトルの花ですが,残念なことにすぐに壊れます。右後ろにみえるのはペットボトルを埋めて囲いにしたものです。

一見,廃棄物の再利用に見えますが,熱帯雨林気候のイキトスでは,こうした作品は雨風に晒されてすぐにゴミになってしまいます.


しかも,ゴミ問題で本質的に取り組まなきゃいけないことは「ゴミを減らす事」です.

「リサイクルをする事」が前提にあると,ゴミの量自体は減らないのです.これは,日本人もきちんと意識できていないことだと思います.

僕自身も,ペルーに赴任した時にこうした問題への意識が強くなり,日々の生活や活動で一層気をつけるようになりました.

たとえば,「ゴミを減らすワークショップ」を開催して,そこで大量のゴミが出てしまったら説得力が無くなってしまう.そういう事です.


僕は,自分が帰国したあとも現地の人達が問題意識を持ち続けて,継続的に活動する状態にしたいと思っていました.

そして,ノウハウを伝えるべき相手はジョリーじゃ無く,自分が所属する大学の学生達だと気づきました.


そこで,有志の大学生達を集め,彼らに環境教育者になるための講座をすることにしました.

もちろん,ジョリーの支援が必要不可欠です.ジョリーに相談すると,彼女は快諾してくれて,有志の学生集めも積極的に進めてくれました.とても心強い協力者です.


そして,第一回目は大学1年生を中心とした30名程の学生が集まり,環境教育を学ぶ講座をスタートすることが出来ました.

講座に集まってくれた学生です.参加者数は増減しながらも進められました.

この講座を実施することで,僕自身も活動の幅を拡げられました.

講座内容の詳細は,後編で詳しくご紹介します!

どうぞ最後までお付き合いよろしくお願いいたします.






一般社団法人 マナティー研究所

設立年度:2018年4月6日

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