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見た目と鳴き声のギャップに衝撃を受けジュゴン研究へ

更新日:2021年10月29日


2019年3月23日 14:00 - 15:00にワークショップを開催します!


「人魚はどっち?マナティー・ジュゴン研究者がとことん解説」


残席9名となっております!お申し込みはこちらから


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今回は,講師紹介のブログです!


世界にたった一人と言っても過言ではない.


ジュゴンの鳴き声の研究をしている


市川光太郎博士(京都大学・准教授)




注意)左が市川博士です




質問1:ジュゴンの研究をはじめたきっかけは?


大学4年生の秋に


「対象種は何でもいいので水中生物の行動を追跡したい」


と指導教員に相談したのがきっかけです。

その後、ジュゴンの見た目と鳴き声のギャップに衝撃を受けて,研究の世界へとのめり込んでしまいました。



人魚伝説さながら,その声のとりこになってしまった市川博士.


ジュゴンは体の大きさが3メートル,体重は300kgもある大きな水棲哺乳類です.


彼らが発する鳴き声は,一体どんなものなのでしょうか?


ワークショップでは,ジュゴンの鳴き声をご紹介します!




質問2:ジュゴンの鳴き声はどんな意味を持っているのでしょうか?


ジュゴンはぴよぴよぴーよと小鳥のような鳴き声を発します。(←え!)


「ぴよ」という短い鳴き声で互いの存在や位置を確認し、


「ぴーよ」という長い鳴き声で意思伝達をしていると考えています。






こちらは,ジュゴンの鳴き声を可視化したものです.


左の小さな弓なりのラインが「ぴよ」を表します.


この図では,「ぴよ・ぴよ・ぴよ」と3回ですね.


そして,長く伸びるラインが「ぴーよ」です.


「ぴよ・ぴよ・ぴよ・ぴーよ」


『ここにいるよ,そろそろ移動しましょう(意思伝達)』



こんな感じで,海の中でお互いにどこにいるか確認しつつ,コミュニケーションを取っているのかもしれません.






質問3:ジュゴン研究はどこで行なっているのですか?


タイ、マレーシア、スーダン、日本(沖縄)などのジュゴン生息地です。


現地の人たちと一緒に生活しながら,調査しています。


ジュゴンの観察のときは,一日中船の上でヘッドホンをかぶっていたり、海に潜ったり、泥の干潟を歩いたり、崖に登ったりします。