2019年3月23日 14:00 - 15:00にワークショップを開催します!
「人魚はどっち?マナティー・ジュゴン研究者がとことん解説」
残席9名となっております!お申し込みはこちらから
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今回は,講師紹介のブログです!
世界にたった一人と言っても過言ではない.
ジュゴンの鳴き声の研究をしている
市川光太郎博士(京都大学・准教授)

注意)左が市川博士です
質問1:ジュゴンの研究をはじめたきっかけは?
大学4年生の秋に
「対象種は何でもいいので水中生物の行動を追跡したい」
と指導教員に相談したのがきっかけです。
その後、ジュゴンの見た目と鳴き声のギャップに衝撃を受けて,研究の世界へとのめり込んでしまいました。

人魚伝説さながら,その声のとりこになってしまった市川博士.
ジュゴンは体の大きさが3メートル,体重は300kgもある大きな水棲哺乳類です.
彼らが発する鳴き声は,一体どんなものなのでしょうか?
ワークショップでは,ジュゴンの鳴き声をご紹介します!
質問2:ジュゴンの鳴き声はどんな意味を持っているのでしょうか?
ジュゴンはぴよぴよぴーよと小鳥のような鳴き声を発します。(←え!)
「ぴよ」という短い鳴き声で互いの存在や位置を確認し、
「ぴーよ」という長い鳴き声で意思伝達をしていると考えています。

こちらは,ジュゴンの鳴き声を可視化したものです.
左の小さな弓なりのラインが「ぴよ」を表します.
この図では,「ぴよ・ぴよ・ぴよ」と3回ですね.
そして,長く伸びるラインが「ぴーよ」です.
「ぴよ・ぴよ・ぴよ・ぴーよ」
『ここにいるよ,そろそろ移動しましょう(意思伝達)』
こんな感じで,海の中でお互いにどこにいるか確認しつつ,コミュニケーションを取っているのかもしれません.

質問3:ジュゴン研究はどこで行なっているのですか?
タイ、マレーシア、スーダン、日本(沖縄)などのジュゴン生息地です。
現地の人たちと一緒に生活しながら,調査しています。
ジュゴンの観察のときは,一日中船の上でヘッドホンをかぶっていたり、海に潜ったり、泥の干潟を歩いたり、崖に登ったりします。