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マナティーの野生復帰事業

PROJECT 1

 マナティー研究者の菊池博士が参加している調査、研究について紹介します。

 ブラジルやペルーのアマゾン地域では、保護したアマゾンマナティーを再び川へ放流する野生復帰事業が行われています。飼育・半野生・アマゾン川へと3ステップで放流するソフトリリーシング行われています。

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アマゾンマナティーの保護の経緯は様々です。

  • ​川で衰弱したマナティーを発見した人が研究所等に通報して保護

  • マナティーを違法に飼育している人や施設からの保護

  • マナティーを違法に売っている市場からの保護

 

アマゾン地域では、マナティーを食べるための密漁がつづいています。特にブラジルでは『子供を連れたお母さんマナティーの肉がおいしい』という迷信があるため、お母さんを殺されてしまった赤ちゃんがたくさん保護されています。

Amazon manatee baby
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STEP1

保護・飼育

 保護されたマナティーは研究所や保護施設で飼育されます。ブラジルの国立アマゾン研究所では、母乳を研究してつくられたミルクをあげて、離乳まで3年近く育てます。

water lettuce

STEP2

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半野生の環境

 赤ちゃんが離乳したり、ケガをしたマナティーが元気になったりしたら、半野生の湖へと移動させます。ここには、マナティーのエサ植物がたくさん生えているので、自分でエサをたべるトレーニングができます。

 そして、アマゾン地域に特有の雨期と乾期で川の水位が増減することを経験できます。さらに、​魚やカメなど他の生物も暮らしている環境に慣れることができます。​​このような環境で,マナティーは川に戻るためのリハビリ期間を過ごします。

releasing manatee
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STEP3

アマゾン川

 半野生の湖で定期的な健康診断を行ない、健康なマナティーを選んでアマゾン川へと放流します。放流後のマナティーを追跡調査することで、野生への適応を確認します。放流して終わりではなく、放流後の追跡調査までが野生復帰です。

 調査では、おおまかな移動経路と活動量をしらべています。さらに詳しい行動を調べるために、菊池夢美はバイオロギング研究をマナティーで行なっています。

 

バイオロギング研究

PROJECT 2

 バイオロギングとは、記録装置(データロガー)を直接動物にくっつけて、行動や音などのくわしい情報を記録する研究方法です。動物自身にありのままの行動を記録してもらうことができます。

 マナティーでは、吸盤やベルトを使ってデータロガーを装着しています。放流後の活動割合や移動経路、そして鳴き声や食べる音などを調べています。

 データロガーは浮力体で作ったケースに入っているので、外れたら水面に浮いてきます。いっしょにつけたVHF発信機からの信号を八木アンテナを使って受信して、浮いている場所を見つけて回収します。

bio-logging in manatee
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鳴き声 - Mutuca
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鳴き声2 - Miriti
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鳴き声 - ID 209
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 授乳期間中のお母さんと子供は、鳴き声でコミュニケーションをとっています。過去の研究で「アマゾンマナティーの鳴き声には個体特性がある」と報告されました。つまり、鳴き声にはそれぞれ特徴があって個体ごとに違う、ということです。菊池博士は、アマゾンマナティーの赤ちゃんが特定の相手の鳴き声を認識しているか調べています。​

 マナティーは草食性です。植物をかむときにシャクシャクと音がなります。この音を録音してエサを食べる行動を調べています。

 放流するマナティーに水中録音装置をくっつけて、記録した音から、いつエサを食べているのか調べています。また、食べる音の違いで、植物の種類や食べた量を調べようとしています。

食べる音1 - Mapixari
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食べる音2 - Matupa
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アフリカマナティーの保全

PROJECT 3

 カメルーンの海生ほ乳類保護団体(AMMCO)と協力して、アフリカマナティーの保全プロジェクトをすすめています。活動場所は、ディザンゲ地域のOssa湖周辺です。

 アフリカマナティーについての情報はほとんどありません。海牛類の中で最も生態が謎に包まれています。というのも、彼らの住んでいる川や湖は泥で濁っていて水中が見えないからです。

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 カメルーンでは、漁網にマナティーが混獲される事故が起きています。また、漁網を壊して逃げるマナティーも多く、漁師さんたちがその網を直すための費用には年収の10%以上がかかっています。そのため、マナティーを害獣と考える人もいて、法律で保護されているのですが、補殺してしまうこともあります。わたしたちは、マナティーが混獲されない漁法の普及をすすめています。

 そして、現地の人たちとマナティーが共存するためには、マナティーのことを正しく知ってもらい、保全へ協力してもらうことが必要です。

 わたしたちは地域の学校や、漁師さんたち、村の人たちを対象に環境教育もすすめています。

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 Ossa湖では新たな問題が起きています。外来種の浮草 Salvinia molestaが大繁殖して、たった数年で湖の半分以上を埋め尽くすようになりました。

 漁業はできなくなり、さらに、この浮草が生えている水域ではマナティーのえさ植物が枯れてしまう現象がおきています。このままでは、人もマナティーも、そしてまだわかっていない他の水生生物たちも大変なダメージを受けると考えられます。この外来種の駆除もすすめています。

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 私たちはエコツアーを開発しようとしています。Ossa湖では、泳いだり、トレッキングをしたり、バーベキューで魚を料理したり、さまざまなアクティビティを楽しむことができます。

 また、湖の一画を利用して、マナティーの保護施設をつくることを目指しています。現地にはマナティーを飼育する施設がありません。魚網に絡まったり、怪我をしたマナティーを保護する施設が必要です。

 こうしたマナティー保護施設は、地域の人や観光客への環境教育にも利用できます。マナティーを守ることで、地域の経済も活性化されることが理解されれば、ここに暮らす人たちによるマナティーの保全と共存が持続すると期待しています。

 

 本プロジェクトは独)環境再生保全機構 地球環境基金の助成を受けて実施しています。

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クラウドファンディング達成!

皆様のご支援、本当にありがとうございました。​

ご支援者様(敬称略)

武田和平、三谷曜子、鈴木あきこ、冨田明広、pochi、小池義彦、坪井亜里沙、

始祖鳥堂書店、ありこ、T.ONOTSUKA、久世 智、西櫻彩世、ショータイム、

松本賢芳、ALGARIUM、鈴木佳奈、おやこKujira、Midori M. Shibahara、

中村玄、石黒遼平、安江省吾&さくと、渡邊愛子、Chigusa Uesaka、市川光太郎、かなざわ珈琲、天元志保、Tom_Aki_、春凪勇魚、がじゅまる子、木戸寛之、ひとしずく株式会社、水口菜津子、堂嶋大輔、あい、さとうゆうじ、小倉 孝宏、大場エリカ、ごんぞ、梨元 實、伊藤修、堀木智美、Akihiro、かーる、石田 学、かじゆま、歯磨き怪獣、タナベミク、kae、酒井孝博、宮武達朗、たてめおやじ、ヒミツキチ森学園 あお、ななてぃ、Hiroshi Menjo、相川浩之、篠原正典、太田賢良、ぴー、大島 浩嗣、武田美亜、プロジェクトマナティ、和平、川越みなみ、

相澤由美子、ゆっこ、小田 麻衣、芳賀美保子、大野英夫、岩田有正、吉田瑞希、つまき♪、生きものが大好きなカメラマン道瀬忠利、ぴぴねこ、今井恭子、石井友香、河村愛美、永田雅寛、かも、藤川真希、定 裕美、ちゃあん、宇山美和子、

あやる、ヤマモト アユ、REI、クラガキ アキコ、工藤知子、松尾ショコラ、

えつ、繁田穂波、ヒラシマ マイ、石渡、EK、マングローブ石井、櫻井 嵩大、長塚信幸、丸山真紀子、石川 隆英、aimi、応援者、なお、ベッチ☆、飯干望、

小磯 優太、キックの鬼マナティー、Yua Sando、mai、宮﨑信之