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ブラジルとのオンライン授業


2019年からスタートして、今年で5回目となりました!

ブラジルのマナウス日本人学校のみなさんとのオンライン授業をご紹介します。


1回目の授業は、2019年にマナウスへ滞在していたときに実施させていただきました。2020年からはオンライン授業を行なっています。


マナウス日本人学校には、駐在員の親御さんたちと一緒にマナウスに滞在している子供が学ぶ「全日コース」と、マナウス在住日系人の子供が学んでいる「日本文化コース」があります。

授業には、小学生から中学生までのみなさんが参加してくれました。


この学校のみんなは、アマゾンという生きものの宝庫のすぐ近くに暮らしています!

だから、生きものたちの特徴や魅力をたくさん知ってもらいたいと思い、私はアマゾンマナティーをはじめとする様々な生きもの、森、川の大切さなどを紹介しています。




さて、今年は、アマゾンの生きものについてのクイズをしました。


川を泳いでいる後ろ姿の動物、濁った水の中から鼻の穴を出している動物、大きな口を開けて魚を吸い込んでいる魚…


日本の子供たちには馴染みのないアマゾンの生きものたちですが、さすがはマナウス在住のみなさんです。カピバラ!マナティー!ピラルク!と、どんどん答えがかえってきます。


そして、日本では聞き馴染みのない、アラーラ、ジャカレ、といった名前も聞こえます。

実は、ブラジルのアマゾン地域では、地域特有の名前でアマゾンの生きものを呼んでいるんです。


アラーラはコンゴウインコのこと。

鳴き声が「アラーラ」といっているように聞こえるから、そう呼ばれているのだそう。


アラーラが街の空を飛んでいると、鳴き声が大きいからすぐわかります!

オスとメスのつがいで過ごしているのが特徴です。



ジャカレはワニのことです。

アマゾン川には大きなワニがいるので要注意!


他にも、ジャガーはオンサ、ナマケモノはプレギサなど、アマゾン特有の呼び方があります。

動物の写真を紹介したときに、子供たちから「アマゾンの呼び名」が聞こえるのは、マナウスの学校ならではですね!


日本と違って、マナウスの大都市の中には、アマゾンの野生動物たちも暮らしています。

それは私たち生きもの好きにとっては嬉しいことですが…

人間の便利な暮らしが、生きものを危険な目に合わせたり、住む場所を奪ったりしています。


授業では、マナウスの象徴と呼ばれているフタイロタマリン(Saguinus bicolor)を紹介しました。


フタイロタマリンは、マナウス周辺に残されたわずかな森で暮らしています。


マナウスは都市化がすすんでいて、森はどんどん失われています。そして、街の環境はフタイロタマリンにとって危険が多く、交通事故にあってしまったり、電線で感電死してしまうことも…


現在、IUCNレッドリストデータでは、CR(絶滅危惧種よりも危険度がたかい)に指定されています。


また、私が研究しているアマゾンマナティーについては、密猟が問題になっていることを伝えました。


ブラジルの国立アマゾン研究所にはたくさんのマナティーと出会うことができますが、実はほとんどのマナティーが、密猟の影響で保護されてきました。


法律で保護されている今もまだ、ブラジルでは食べるためのマナティー捕獲が続いています。この問題を解決するために、国立アマゾン研究所はマナティーの野生復帰と環境教育を実施していることを伝えました。




「マナティーを食べたいと思わない!」


授業に参加する子たちから意見が出てきます。


「みんなはお肉好きですか?」


好き!と手をあげてくれました。


街に暮らす私たちは、お金を払って好きなお肉を買うことができるけれど、アマゾン川沿の村では、そうしたお買い物ができないこともあるし、お金を稼ぐ手段をもっていない人たちもいます。


昔からマナティーは貴重なお肉として食べられていたけれど、いまはマナティーの数が減り過ぎてしまったので、食べるのを我慢してもらう必要があります。

それは、想像するだけでも、とても難しいことです。


マナティーと一緒に生きていくためには、地域の人たちの我慢や協力が必要です。そして、遠くに暮らす私たちも、そうした問題をちゃんと知って、どうしたらいいのか、一緒に考えることが大切だと思います。


自分には関係ない!という気持ちでは、こうした難しい問題を解決していくことはできないと感じています。


アマゾンで、生きものたちの近くに暮らすみんなには、こうした問題があることもぜひ知ってもらいたいと思っています。

そして、人間のわがままで生きものを排除しないで、一緒に生きていきたい、と考えてくれたら嬉しいです。



参加者のみんなから、イラスト入りの感想をいただきました。


マナティーが草をたべる草食動物だったことを初めて知った子も多いようです!次に国立アマゾン研究所にいくときは、マナティーが食べているところもぜひ見てほしいです。


この授業をきっかけに、アマゾンの環境問題についてもっと考えたいと思ってくれた子も多いようです。

自分一人では絶対に解決できない難しい問題ですが、問題を知らないままでは一生何もできません。まずみなさんが知ってくれたことで、前に進められると思います!


みんなの熱い想いを送ってくれて、ありがとうございました。

また会いましょう!

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