今年はステイホームだったこともあり,私は学習意欲が高まった年でした.
息が詰まりそうな日々の中で,新しい学びは楽しく,息抜きにもなりました.
今年はオンラインで,無料で受講できる講座が充実しています.
MOOCとよばれるオンライン受講,いろいろなものを学んでみました.
そこで注目したのが「対話型鑑賞法」です.
1980年代にアメリカのニューヨーク近代美術館(MOMA)で開発された美術鑑賞手法.
みんなで1つの作品を鑑賞し,対話しながら作品への理解を深めていく,というものです.
観察力,想像力,思考力,コミュニケーション能力などを養うことができ,回数を重ねるほど効果が出ると言われています.
美術館賞だけでなく,音楽,写真,科目授業など,様々なシーンで使われていて,その効果も実証されています.
これは楽しそう!
私もワークショップの中に取り入れたい,と思いました.
というのも,ワークショップで扱う各テーマについて,参加者のみんなが何に気づいたのか,どう考えているのか,どう思っているのか,など,ぜひ聞いてみたいと思っていたのです.
メンバーの協力を得て,【オンライン】でもできるか,試してみることにしました.
<対話型鑑賞でアマゾンを探検しよう!>
1)市場の裏側 探検
2)現地の環境ワークショップ 探検
★イベントページはこちらからみられます
現地の写真を紹介して,みんなとの対話をすすめました!
現地の環境ワークショップで使ったのはこちらの写真です↓
みなさんもぜひ,じっくり観察してみてください.何に気づきましたか?
子供はどこで,何をしているのでしょう?
みなさんが発見したことについて,どうしてそう思ったのか,そこからどう感じたのか,など,ていねいに考えてみてください.
【写真の紹介】(ちゃんと観察して考えてから読んでくださいね!)
イキトス(ペルー,アマゾン地域)の小学生が,森の中で環境教育に参加しています.
子供たちは,首から下げたイラストに描かれているアマゾンの動物の気持ちになりきって,その動物の感情を表現しているんです.
多くの子が悲しい表現をしました.それはなぜでしょう?
アマゾンの野生動物は,ペット,食用,お土産や装飾品の材料として,違法な密漁や乱獲がされ続けています.
この写真を使った日には,絶滅危惧種の資源としての利用についてみんなと考えることにしました.
絶滅の危機に瀕しているのに,人間が利用しているのはアマゾンの生きものだけではありません.
日本でも,絶滅危惧種を重要な水産資源などで利用しつづけています.
生物の数をすり減らさないように利用するためには,科学的なデータに基づき,世界と協力して,管理しつつ利用することが大切だと私は思います.
こうしたことについて,自分なりの考えを持つために,いろんな人の意見を聞き,考えてほしいと思います.
対話型鑑賞法は,「こたえのない問題」について,自分の意見をつくるきっかけにできると感じます.
これからも対話型鑑賞法をワークショップの中に取り入れていきたいと思いました.
参加者のみなさま,たくさんの対話,ありがとうございました!
本ワークショップは日本財団 海と日本PROJECTのサポートを受けて実施しています
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