マナティー研究所は、環境問題について学べる教材を開発しています。
今回は、開発中の教材から海ごみの部分を抜粋して、夏休みの小学生のみんなとオンライン・ワークショップを行いました。
海ごみについて学んだあとに、ごみが増えている海で暮らす生きものたちの絵を描いて、たくさんの人に問題を伝える新聞をつくろう、という内容です。
まずは、海についての基本情報をクイズ形式で出題しました。
海はどのくらい大きいの?
海にくらす生き物は何種類いるんだろう?
クイズを通して、海は地球上の大部分を占めていて、たくさんの生きものが暮らしている、たいせつな場所であることがわかりました。
そして、私たちの暮らしも、海からの恵みをたくさん受けています。
雨は私たちの飲水にもなっていますが、これも海の水が蒸発したものが降り注いできているのですね。
海ごみの種類を知ってますか?
海ごみは3種類にわけられていて、漂着ごみ、漂流ごみ、海底ごみといいます。
海辺でよく見かける漂着ごみ、海を漂っている漂流ごみ、そして海の底にも魚網などが沈んで海底ごみとなっています。
ワークショップの中でみんなといっしょに考えたのは、
なぜ海ごみはいけないの?
についてです。
ごみがあると、海の生きものたちはどうして困るのでしょう?
海の中に沈んだビンや缶、タイヤ、バケツなどの中には、生きものが住んでいることもあります。
ごみが海の生きもののお家になっているんですね。
ごみが増えれば、生きもののお家が増える?これっていいこと?
講師の問いかけに対して、首を横に降っている人たちが多かったです。
ごみは、生きものがまちがって飲み込んでしまったり、絡まってしまったりして、彼らの命を奪うことがあります。
また、ゴミが海底を引きずられて、その場所を壊してしまうことも。これは生き物の住む場所を奪うことになります。
さらに、ゴミには体に悪い化学物質が含まれていることもあるので、それで海を汚してしまったりしています。
私たちは、海ごみ問題をいろいろな人に伝えられるように、絵を描くことにしました。これは新聞のメイン画像になります。
参加者のみなさんが描いてくれた絵は、インスタグラムでも紹介しています!
ごみの中にすんでいる魚が、出入り口を他のゴミでふさがれてしまった様子
ごみが細かくなって、マイクロプラスチックとして海を流れている様子
漂流ごみがどこまでも海を流れていく様子
絵を描きながら、時間をかけてごみ問題を考えること
これが大切な学びの時間です。
ワークショップ後には、ゴミ拾いを実践してくれた人や、さらにごみ問題について調べてくれた人など、たくさんの報告がありました。学びが行動につながっていること、とても嬉しく思います!
みんなで努力すれば、きっと、ごみのないきれいな海になります。
生きものがごみで命を落としたり、困ったりすることのない海になります。
これからも、生活の中で環境に配慮した行動を続けていきましょう。
ワークショップ概要
日時:2021年8月21日(土)(満員)、28日(土)10:00 - 11:00、29日(日)10:00 - 11:00
タイトル:こども記者あつまれ!海ごみの問題を新聞にしよう
参加費:無料(開発中の教材を使用のため)
ワークショップにご参加いただける方:
小学生のお子さま
パソコンをネットワーク環境に接続して,WEBカメラでZOOMにアクセスできる方
お申し込み人数:使用されるパソコン1台につき1名としてお申し込みください
募集人数:各20名(先着順)
講師:菊池夢美(マナティー研究所 / 京都大学野生動物研究センター)
主催:一般社団法人マナティー研究所(https://www.manateelab.jp/)
助成金:日本財団 海と日本プロジェクト、株式会社ミツバ
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