2021年11月20日に、「マナティーってどんな動物?」を無料配信しました。
合計76名の皆様にご参加いただきました。ありがとうございました!

昨年度の日本財団 海と日本プロジェクトの助成金で、世界初のリアルなアマゾンマナティーCGを開発しました。(プレスリリース はこちら)
そこで、この機会に改めてマナティーの紹介をして、CGを使ったARの使い方をご案内したいと思い、開催したイベントです。
このブログでは、当日の内容を簡単にご紹介します!
<マナティー研究所について>
はじめましての皆様に、自己紹介させてください!
一般社団法人マナティー研究所は、2018年4月6日に誕生しました。
マナティー研究者の私(菊池夢美)が、仲間の協力で立ち上げた学術団体です。
マナティーの研究、保全プロジェクト、環境教育の開発と実践をしています。
<マナティーってどんな動物?>
マナティーは、海牛目(類)に分類されていて、ジュゴンの仲間です。
体長が3メートル以上の大きな水生ほ乳類で、植物をたべる草食性です!
あたたかい水域に暮らしていて、ジュゴンは海に暮らしていますが、マナティーは海にも川にも暮らしています。
マナティーには3種類が分類されていて、アマゾンマナティー、アフリカマナティー、ウェストインディアンマナティー(亜種にフロリダマナティーとアンティリアンマナティー)です。

<団体名の誕生秘話>
知名度の低いマナティーをもっとたくさんの人に知ってもらいたい!
そう思って、マナティー研究所と名付けました。
そして、英語名を省略した時に「人の名前」になるように、Japan Manatee Education and Study lab、略してJAMES(ジェームズ)としました。

<マナティーの抱える問題>
マナティーは浅い水域に暮らしているため、私たち人間の影響を大きく受けています。
過去には大乱獲もあって、生息数が激減してしまいました。
いまは法律で保護されていますが、食べるための密漁や、生息地の破壊、汚染、そしてレジャーボートとの衝突事故など、数を減らし続けています。

<新しいアイディアで生態を知る>
浅いところに暮らしているけれど、透明な水質で観察できるのはフロリダマナティーだけです!
他のマナティーは濁った水の中に暮らしているので、観察することができません。さらに、人間を避けているので、近寄ることもできないんです。
イベントでは、こうした見えないマナティーを見るための新しい研究をいくつかご紹介しました。
バイオロギング、サイドスキャンソナー、水中録音装置、歯ブラシ、などでおもしろい調査がされています。こうして得られた情報は、マナティーの保全に役立っています。
<マナティーARであそぼう!>
マナティーARをつかう方法はこちらでご案内しています!