もっと姿を変える大豆


報告者:冨田明広



前回までのブログはこちらから


1:おもしろい教材「マナティー」と「菊池さん」との出会い


2:熱帯雨林の案内人,マナティー研究者「菊池博士」の誕生


3:菊池博士からの手紙


4:本質的な探究へと進む子どもたち




私は手作りで用意してきた紙芝居を子どもたちに見せました .


タイトル「もっとすがたをかえる大豆




国語の教科書で「すがたをかえる大豆」という教材文が掲載されています.


子どもたちは,大豆が姿を変えて,きな粉や味噌,豆腐などに姿を変えて,私達の食卓に運ばれていることを知りました。


「もっと」とは,一体どういうことなのでしょうか?



ブラジルは世界の大豆の3分の1を生産しています。アメリカと並ぶ世界の大豆生産国です。


もちろん日本にも大豆を輸出しています。


その大豆を使って,日本の工場で「すがたをかえる大豆」で登場したような味噌や豆腐などを作っていますが,もっと他のものも作っています。それは,例えば食用油です。



食用油は,菜種などの原材料もありますが,価格の安い大豆油を使用しているものも多く,大豆油に他の油を足して作られているものも多いです。まず,ブラジルの大豆は,油にすがたを変えていると言えます。


そして,大豆から油を搾り取った粕(かす)のことを大豆ミールと呼びます。


この大豆ミールは,もちろん捨てられるのではなく,いろいろな穀物などと混ぜられて,家畜のための飼料となります。


例えば,牧場,養豚場,養鶏場などで牛,豚,鶏などの餌となります。



そして,もちろん牛は牛肉になるだけでなく,生産された牛乳は様々な加工品の材料となります。豚肉や鶏卵もいろいろな加工品となって日本中に流通します。


たとえばクッキー


使われている油や卵は一見,熱帯雨林とは関係ないように思えますが,


→熱帯雨林で作られた大豆を生かして作られた油


→大豆を使われた飼料を使って育てられた鶏


→その鶏が生んだ卵


→熱帯雨林で作られた大豆から抽出されたレシチンという添加物



どんどん姿を変えていって,大豆はクッキーになったのです。



そのように考えると,なんと私達の暮らしの中に熱帯雨林と関係している食べ物が多いことか!


あらゆる食べ物が,熱帯雨林の伐採と関係がある食べ物の可能性が見えてきます。



菊池博士の言葉をもう一度,読んでみましょう。


みなさんは,アマゾンマナティーのくらすアマゾン熱帯雨林をはじめ,世界の熱帯雨林が減っていることを知っていますか?

そして,熱帯雨林が減っていることと,私たちの生活が実は関係していること,気づいているでしょうか? 熱帯雨林からとおくはなれた日本にくらすわたしたちも,気づかないうちに熱帯雨林を犠牲にしているのです。



この言葉が,最初に読んだときと違った印象をもっています。私達の暮らしには,熱帯雨林が様々に関わっていることがわかりました。


子どもたちの中には動揺が見えます。


今日食べた物の中にも熱帯雨林と関わっている(可能性のある)食べ物があり,熱帯雨林の減少の影響もあってマナティーは数が減ってしまい,そのために菊池博士のような研究者たちが現地で活動を頑張っているということです。


子どもたちは罪悪感すら感じている子もいます。


私達ができることはなんだろうと考え始めていました。




前回までのブログはこちら


1:おもしろい教材「マナティー」と「菊池さん」との出会い


2:熱帯雨林の案内人,マナティー研究者「菊池博士」の誕生


3:菊池博士からの手紙


4:本質的な探究へと進む子どもたち

一般社団法人 マナティー研究所

設立年度:2018年4月6日

役員:

代表理事;菊池夢美

理事;田中将太,   冨田明広

監事;坪井亜里沙

© 2018 -2020 by Japan Manatee Education and Study lab.